地域の皆様へ

在宅医療とは

在宅医療とは、通院が困難な患者さんに対して、医師や看護師、リハビリ従事者などが、自宅または施設に訪問して医療の継続や支援をすることです。
在宅の患者さんは、自宅などの生活の場で必要な医療などを受けることができます。
住み慣れた自宅で医療を受けながら、自分らしく療養生活を送ることができるのが在宅医療のメリットです。

  • 住み慣れた生活の場で療養が継続できる
  • 自分らしい普段の生活を送れる
  • 家族と共に生活できる
  • 通院のための辛い移動や待ち時間がなくなる
  • 多くの場合、入院よりは経済的負担が軽くなる

在宅医療をうけるには

通院が困難な人であれば、病気や障がいの程度での制限はありません。年齢にも制限はなく、お子さんから高齢者まで利用することができます。
また、認知症の患者の方でも在宅医療を利用して、認知症ケアを受けることができます。

在宅医療で知っておきたいこと①

「看取り」とは?

「看取り」とは本来、病人の世話(看病)をするという意味ですが、「最期を看取る」という言葉から、最近では、臨死期の看取りのことを、単に「看取り」と言い表すことが多くなっています。
現在では8割の方が病院や施設で死を迎えていますが、病院よりも住み慣れた自宅でご家族とともに限られた時間を過し、家族に見守られ自然な最期を迎えたいという方が増えています。同様に、本人や家族の看取りの希望から、在宅医療を選ぶ方も増えています。

在宅医療で提供されるサービス

訪問診療または往診

訪問診療は、医師が定期的・計画的に訪問(月に2~4回)して行う医療処置です。
往診は、突発的に病状が変化した時などに、患者や家族の求めに応じて、緊急に訪問して行う診療です。

訪問看護

訪問看護師の定期的・計画的な訪問により在宅患者の医療的な処置、ケアを行います。

訪問歯科診療

歯科医師が在宅患者を訪問し歯科診療を行います。治療のほか、入れ歯調整・口腔ケアなど、食事摂取を継続していくための助言指導も行います。

専門リハビリテーション

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が定期的・計画的に在宅患者を訪問し、必要なリハビリテーションを提供します。
単なる機能訓練に留まらず、在宅生活を維持し生活の質を向上することを重視します。

訪問薬剤管理指導

薬剤師が在宅患者を訪問し、調剤や医材の供給のほか、処方されている薬剤についてその正しい服薬法等について指導・助言します。
また残薬整理や副作用状況、在宅患者個々の状況に合わせての服薬支援方法の提案や医師や他職種へのフィードバックを行います。

在宅医療の相談は?

入院していない場合

かかりつけ医
ご自身が定期的に受診している、かかりつけ医に相談してみましょう。
地域包括支援センター
地域包括センターは、介護や介護予防、成年後見など高齢者に関する相談窓口です。北区には下表の3カ所の地域包括支援センターがあります。(表表紙に位置図を載せています)

※北区内の地域包括支援センター

名称 電話番号 担当する地域(中学校区)
阿賀北 025-258-1212 松浜・南浜・濁川
くずつか 025-386-8100 葛塚・木崎・早通
上土地亀 025-386-1150 岡方・光晴

入院中なら

病院の主治医、看護師
医療相談室
医療相談員(メディカルソーシャルワーカー)
入院できるほとんどの病院には、院内に医療相談室が設置され、医療相談員が配置されています。

在宅医療で知っておきたいこと②

病院での診療との併用は?

普段はかかりつけ医の在宅医療を受けて、2~3か月毎に病院主治医の診察を受けたり、検査などのため短期の入院をしたりすることもできます。

介護が必要な時は?

在宅医療を利用して自宅で療養生活を続ける場合、病気の治療や病状管理のほかに、介護が必要になることがあります。そんな時、介護保険を利用して様々な介護サービスを受けることができます。

地域包括支援センターの位置図

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